
品川地区には品川3代目位から十何代目という方が大勢居られる。我々は品川宿を研究するに当たり、このような方の先祖語りは重要であると、会の設立時点から重要研究テーマとして定めていた。第一回として宝暦11年(1761年)創業の歴史資料が残る畳職「湊屋」当主・14代加藤丈幸氏に講演を依頼した。江戸時代の先祖の名前は過去帳からからしかわからないが、氏の菩提寺の調査資料から、江戸時代の品川宿の職人世界を描く作業を行っていただき、近代の先祖氏は親籍筋からの聴聞、古写真の解明などで、出来る限りの手法で講演をされました。
お話を聞き、単に加藤家の先祖の話に終わらず、先祖のみなさんの品川宿での行事の際の写真などから、今の品川の地域の状況と全く異なる、驚く事実が判明する事が有り、予想を超える貴重な地域史研究でした。史談会メンバーの応援もあり、新しい加藤家資料が発見されるサプライズもありました。
この会は多くの参加者が参加して、大勢の質問者が有り、質問・回答で予定の時間をはるかに超え。予定していた史談会顧問・坂本道夫氏の「江戸の品川宿商人」の追加講演を取りやめるような状況でした。